琥珀色の王太子様に愛されすぎて困ってます!
部屋を出た先にはサイラス様がいらっしゃいました。
相変わらずサイラス様も怖い顔なのだけれど、なぜかほっとしてしまいます。
「サイラス様・・・」
「屋敷までお送りしましょう。・・・まさか断るとは思いませんでした」
「そんな、いきなり言われても。私、王太子殿下様の事を何も知らないし、それに・・・」
それに、私は目の前のサイラス様が・・・。
「王太子殿下は諦めの悪い方ですからね。・・・覚悟しておいて下さい」
「それはどういう・・・」
「いずれわかります」
諦めが悪いって、これで終わりじゃないの?
これから何が起こるというの・・・?
足元から冷えていくような感覚。
震える手をどうすることも出来ません。
それは冷たくなったからなのか、不安からなのか、それすらも考える事が出来ませんでした。
"王太子殿下は諦めが悪い"
サイラス様の言葉の意味を知る事となったのは、それから1週間後でした。
相変わらずサイラス様も怖い顔なのだけれど、なぜかほっとしてしまいます。
「サイラス様・・・」
「屋敷までお送りしましょう。・・・まさか断るとは思いませんでした」
「そんな、いきなり言われても。私、王太子殿下様の事を何も知らないし、それに・・・」
それに、私は目の前のサイラス様が・・・。
「王太子殿下は諦めの悪い方ですからね。・・・覚悟しておいて下さい」
「それはどういう・・・」
「いずれわかります」
諦めが悪いって、これで終わりじゃないの?
これから何が起こるというの・・・?
足元から冷えていくような感覚。
震える手をどうすることも出来ません。
それは冷たくなったからなのか、不安からなのか、それすらも考える事が出来ませんでした。
"王太子殿下は諦めが悪い"
サイラス様の言葉の意味を知る事となったのは、それから1週間後でした。