琥珀色の王太子様に愛されすぎて困ってます！

「フィ・・フィオナがですか！？」

「ええ。簡単な仕事ですが、お願いしたいと思いまして」

「で、でも私は王太子殿下様のお世話など・・・」

「他の令嬢とは違い、庶民の店の仕事が出来るのですから、私の周りの世話など簡単だと思いますけどね。そして私の下で働いていれば、伯爵家にも箔が付きますよ？」

この方は・・・。
そこまでして私を・・・！？

王太子殿下様は青ざめる私の顔を見ながら、怪しげな笑みを浮かべています。
お父様は少し難しい顔で考え込んだ後、王太子殿下様を見据え、こう話しました。

「・・・わかりました。娘を、よろしくお願いします」

「お父様！！！」

「これはグラフォート家がもう一度名誉を取り戻すチャンスだ。家の事を思うのなら、しっかりと殿下に尽くしなさい、フィオナ」


「そんな・・・」