琥珀色の王太子様に愛されすぎて困ってます!
リューイ・ガラルド・ヴィルヘルム王太子殿下。
この国の次期国王になるお方です。
目鼻立ちのはっきりとした顔。
金色の輝くさらりとした髪。
すらりとした長い足。
琥珀色の瞳がその美しい顔をさらに引き立たせます。
王太子殿下は今年で20歳。
そろそろ結婚相手を、と城の夜会には参加をしていました。
過去の夜会でも王妃を狙う令嬢達が群がっていたのを覚えています。
私は、と言うとそれを横目に料理を堪能していました。
正直私なんかが王太子殿下のお眼鏡に適うとは思っていませんからね。
私はこの目の前にある美味しい料理だけでいいのです。
それだけで満足なんです。
・・・のに。
どうして目の前にいるの?