琥珀色の王太子様に愛されすぎて困ってます!
「さあ、城へ到着しましたよ、フィオナ様。行きましょうか」
その声に私は涙を拭うと、前を見据えて城の中へと入っていきました。
ある想いを胸に抱きながら。
この先どんな運命が待ち構えているのかわからない。
けれど、私は強く明るく生きていく事にするわ。
大丈夫。
きっといい未来がこの先にはあると思うから・・・。
涙を流すのはここまでにして、明るく生きていこう。
笑顔は幸せを呼び、そして幸せで満たしてくれるから―――――。