琥珀色の王太子様に愛されすぎて困ってます！
・・・それだけの仕事って・・・。
リューイ様は一体何を考えて・・・？

「仕えながら私の事を知ってくれ。フィオナの本当の仕事は私を知る事、この城の事を知る事だ。そして、ゆっくりでいいから私を好きになって貰えば、と思う」

「はい。・・・って、えっっ！？」


リューイ様を知る事が私の仕事！？
好きになって貰えばって・・・！

リューイ様のお世話係になるという話には、なにか裏があるのだろうと思っていました。
まさかそんな裏があるとは・・・。

「フィオナを世話係として呼んだのは、私を知ってもらう為だ。私の求婚を断った理由の一つが「私を知らない」だった。私は気軽に会いに行く事は出来ないし、君もあんな事があって、夜会に出ないつもりでいただろう？それでは知って欲しくても、知って貰えないじゃないか」

「それは、まあ・・・そうですが・・・」


「だから本来は伯爵令嬢たる者がするような仕事ではないが、無理矢理私の世話係として呼ぶことにした。フィオナには少し悪いと思っているが、立場上こうでもしないと、君と会う事が出来ない」


「そこまでして、・・・どうしてです？・・・私はリューイ様が思うような女ではないのですよ？こんな女に執着して勿体無い。リューイ様にはもっと相応しい方がいらっしゃるはずですわ」

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