琥珀色の王太子様に愛されすぎて困ってます！

貧乏伯爵令嬢は侍女から情報を得る。

「こんばんわ、リューイ。お食事中邪魔したわね」

城の応接間で、胸元を強調した派手なドレスを着た女性が椅子に座っている。
口元を扇子で隠しているが、その下で怪しげな笑みを浮かべているのをリューイは見逃さなかった。

「・・・邪魔をするのが楽しくて仕方ないようだな、クリネア。隠していても分かるぞ」

「あら、バレてしまったの？扇子で隠しても意味無かったわね」

そう言うと扇子を閉じ、その下で浮かべていた笑みをリューイに見せた。



何かを企んでいる様な表情。

リューイの顔は厳しいものに変わる。
琥珀色の瞳がギラリと光った。