琥珀色の王太子様に愛されすぎて困ってます!

何となく言いにくいような雰囲気を出していたけど、何なんでしょう。

公爵家のご令嬢ですか。

まあ王族ですもの、公爵家とは深い関係があるのだろうし、小さい頃から気心知れていてもおかしくはないし。

仮に2人に何かあるのだとしても、私がとやかく言える事でもないし。もしかしたらそれを口実にここから出られるかも知れない。

後でリューイ様に聞いてみることにしましょう。


この広い城の中はまだ1人では自分の部屋に戻る事が出来ず、リアと共に自室へと戻る私。
早くどこに何があるか覚えなくては。迷子になっては大変だわ。

「ありがとう、リア。また時間のある時にお話しましょう」

「かしこまりました。それでは失礼致しますわ」

部屋に入ると、窓から月明かりが薄っすらと部屋に差し込んでいます。


今日は満月。
窓辺でその月をぼんやりと眺めていました。

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