琥珀色の王太子様に愛されすぎて困ってます!
目つきの悪い騎士はカフェで令嬢を睨む。
「・・・・で、逃げてきたのね」

「ハイ・・・」

仕事先のカフェにて。

マスターのライズさんに事情を説明し、なんとか働ける時間を長く出来るように交渉しておりました。

ライズさんは男の人なのです。
でも、口調は女性っぽい。
爪も綺麗に磨いているし、艶やかな髪は肩下まであってそれをひとつに結んでいます。
顔も体格もれっきとした男の人なんですけどね。

私よりも一回り以上年上らしいです。
ちゃんとした年齢は教えてくれないんですよね。

年齢を聞くといつも「わたしは永遠の20歳なのよ」と言うだけ。
父に連れられてこのカフェに来た時から、ライズさんの容姿は全く変わっていません。

一体いくつなのでしょう・・・。
まあ、それはいいとして。

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