琥珀色の王太子様に愛されすぎて困ってます!
「どうかしたか?何か言いかけていたが」

「い、いいえ。なんでもございません!!了解しました!何かあったらサイラス様にお話しますね!」

怪訝そうな表情を浮べこちらを見るリューイ様に、笑いながら何とか誤魔化しました。

「・・・まあ、いい。では私はこのまま公務へ取り掛かる。フィオナはそのゆっくりとしていて構わない。終わり次第部屋に迎えに行くから、それまでは好きにするといい。午後にこの城の案内をしよう。それまでは部屋から出るなよ」

「わかりました」
「では行ってくる」

そう言って、リューイ様は部屋を出て行かれました。

深く追求されなくて良かった・・・。
身体から力が抜けてしまいます。

サイラス様が近くにいてくれるのは嬉しいけれど、それを出してしまったら大変な事になる。
なんとか気持ちを押し込めて、接さなきゃ。


ああ、・・・気をつけることがいっぱいだ。


< 95 / 247 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop