琥珀色の王太子様に愛されすぎて困ってます!
クレスさんとたわいのない話をし、調理場を後にします。
最後にリューイ様に案内された場所は、城の裏にある広大な庭でした。
手入れされた緑の芝。
いたるところに花壇には色とりどりの綺麗な花が咲き乱れ、中心には噴水と池があって魚が気持ち良さそうに泳いでいます。
「綺麗ですね・・・」
「天気のいい日はここで散歩をするのもいいだろう。夜は月明かりで幻想的な情景になる。なかなかだぞ」
「夜の情景まで計算されて作られているんですね。さすがです」
「この城に招かれる客も多いからな。少しでも楽しんでもらえるように、と」
爽やかな風が吹き、花がさわさわと揺れています。
その風が、私の紙やスカートの裾をゆらりとさせながら通り抜けて。
・・・気持ちいい。
こんなに穏やかな気持ちになれたのはいつぶりだろう?
お金のために忙しく働いていた毎日で、ゆっくりと自然を感じる時間などなくて。
自然って、こんなにも癒してくれるものだったなんて、知らなかった。
ぼんやりと、ただただ揺れる草花を見つめていました。
そんな私を、リューイ様が情熱的な瞳で見つめていたのも気付かずに。
最後にリューイ様に案内された場所は、城の裏にある広大な庭でした。
手入れされた緑の芝。
いたるところに花壇には色とりどりの綺麗な花が咲き乱れ、中心には噴水と池があって魚が気持ち良さそうに泳いでいます。
「綺麗ですね・・・」
「天気のいい日はここで散歩をするのもいいだろう。夜は月明かりで幻想的な情景になる。なかなかだぞ」
「夜の情景まで計算されて作られているんですね。さすがです」
「この城に招かれる客も多いからな。少しでも楽しんでもらえるように、と」
爽やかな風が吹き、花がさわさわと揺れています。
その風が、私の紙やスカートの裾をゆらりとさせながら通り抜けて。
・・・気持ちいい。
こんなに穏やかな気持ちになれたのはいつぶりだろう?
お金のために忙しく働いていた毎日で、ゆっくりと自然を感じる時間などなくて。
自然って、こんなにも癒してくれるものだったなんて、知らなかった。
ぼんやりと、ただただ揺れる草花を見つめていました。
そんな私を、リューイ様が情熱的な瞳で見つめていたのも気付かずに。