恋して 愛して 乱して
プロローグ
高一の夏。学校帰りにあった時のこと丁度、夕立に当たり玄関で立ちすくんでいた。
うぅ…
腹痛さえなければ …
お料理同好会に所属して活動のために学校に来ていた私は調理したお料理にお腹を下して、トイレにこもっていた。
どうしようかな…
傘持ってないし…
外はザァァ…っと音を立てている。私が唖然として外を眺めていると、後ろから声がした。
そう、これが私と杉村さんの出会い。
「なにしてるの?」
「ひゃぁっ!」
突然の声にびっくりした私は腰を抜かして尻餅をついてしまった。背中にゾワッと何かが走る。私は恐る恐る顔を上げると、そこには噂によく聞く空手部の杉村先輩。
「…悪い、驚かしたっ…な…」
一瞬びっくりした表情をしてすぐ優しく微笑んだ先輩は私に手を差し伸べた。
そして。
「かわいいピンクのパンツ、履いてんのな」
目が点になった。
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