空泣~そらなき~
出会い
ある夏の日、隣にどこかの家族が引越してきた。
家のチャイムが鳴ったのを聞いて母がドアを開けた。
「あ、すみません。今日隣に引越してきた赤山と申します」
どうやら隣に引越してきた人だ。
(赤山・・・・・って言うのか。可愛い人だなぁ)
自分の部屋の窓から覗き見をしていた。
「あっやべっ!塾っ!」
ふと時計を見て思いだした。急いで階段をかけ降りた。
「あっ!隼人!塾?何時になるの?」
「おん!塾!うーんと8時!行ってきます!!あっ。こんにちは!」
隣に引越してきた赤山って人にあいさつをして自転車で行った。
「すみません。うちの隼人が・・・・・」
「元気ないい子ですねぇ、何年生ですか?」
「5年生です」
「そうなんですか!うちの綾乃と一緒ですね!もしかして、小学校って中小ですか?」
「綾乃ちゃんと同じですか!中小です」
「なら、明日から同じ学校ですね。よろしくお願いします。」
「コチラこそ、こんなですがよろしくお願いします。」