大好きだよ、遥。~伝えられなかった君への想い~
プロローグ
「....っ、海慈...っっ!!」
....あなたは誰??
どうして私の名前を呼びながら泣く
の??
私はあなたのことを知らない
はずなのに、
あなたを見ると胸がギュウッと痛んで
懐かしさが込み上げてくる。
なんでこんな気持ちになるんだろう...。
記憶を失った少女、海慈と
その幼なじみ、遥。
2人が抱えたそれぞれの想いは
残酷にも、
触れ合うことなく
すれ違ってゆく―――――。