私だけを

「いっ…」

痛いと思ったら首筋に顔を埋められた。

噛んだり、優しくキスされたりしてなんとも言えない感情になる。

「嫌だ…っ」

嫌と言えば口の動きを早められて、下に下がって鎖骨あたりにキスされる。

少しずつ目に涙が溜まっていく。

嫌だと言ってるのに。止めてくれない。

違う女の子と、してる事を慣れたようにしてくるのが、嫌で仕方なかった。

「嫌っ!!」

そう叫んで、突き飛ばしていた。

それはもう、反射的に。
< 33 / 38 >

この作品をシェア

pagetop