私だけを

私はいつも思ってた、心の中で。

私以外見ないで、と。

付き合ってるのに私を見てくれない彼を、

付き合ってなくても横でいられる彼女たちを、
私は何度羨ましく思って、嫉妬したか。

君は気にしていないのだろうけど。

私以外、彼女はいないというけれど、私より彼女に近いのは彼女たちなのではないのかと。

私はただ、呆然と見ていた。

彼らの行為を。

裏切りを。
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