アイ
中学生の彼女が説明をし終わった後、彼女は注文したケーキを食べて出て行って、カフェには私と重田の2人となった。
今日は、お客さんが少ないのかな?
「・・・ってか、やばいな。田村の家族って」
「うん・・・」
うん?
まだ、疑問がある。
愛の弟がそこの小学校だったとしたら、私と愛は小学校の頃に出会ってるはず。
・・・あの時、別の中学校じゃなくてみんな同じ中学校に通っているから、中学校で離れたということはない。
変わっているのか。愛の家族は・・・。
「田村に聞こう」
「ダメだよ、『なんで?』って聞かれたら終わりじゃん。今は、優しいけど・・・前まですっごく怖かった人・・・だよ」
「・・・あぁ」
・・・こんなこと、言ったらアレだけど・・・。
もう少しで、修学旅行がある。
きっと、それも・・・なんか問題が起こるんじゃない?
「わりぃ・・・俺、聞くだけ聞いて・・・何もできなくて」
「え?」
「勝手にお前の過去に・・・入っただけだろ」
・・・まぁ、そうなんだけど・・・でも・・・
「いや、いい。私も、優のことは引きずってたけど・・・今は、大丈夫だし・・・ってか、言葉濁らせたのに気づくってなんなの!」
「あー、そうなんだよな。俺、何も言われてねーんだよ」
「・・・もう!」
バカみたい・・・。
本当に・・・。へへッ。
「あ、こーこーせーだ。」
「え?」
あ、この子・・・。
「んちーわ」
「どーも・・・」
「ちわっ、何か俺らに用?」
「あぁ?田村って出てたから!会話に。んで、その制服ねーちゃんと同じー」
「え・・・」
やっぱり・・・。
この子は・・・
「田村 健二 でーす。」