アイ
8月

夏休みです。

予定通りに、宿題は7月中に終わり、高校1年生ということで青春を楽しんでおります。


・・・っと。
恥ずかしいけれど、この文章を8月1日の日記に書き込む。
夏休みが始まったなりからの日記だからまだ記憶が確かで少しつまらない。

ほとんどの内容が重田で・・・。

重田とは、デートという名で、遊園地やゲームセンターに行ってきた。
そこで、もちろんプリクラも撮ったけれど、まともに写れたのが6枚中2枚。
二人とも、照れて顔を隠しているヤツが多い。

これも、ピンク色でしょ?

プリクラじゃなくても、2ショットは何枚も撮った。
私の、携帯の画面も2ショット。

は~・・・幸せ。

ピピピ・・・

あ、重田からかな?ライン?

あ・・・

愛:幸せかな?

・・・何?
なんで答えれば・・・重田は長生きするの?

愛:まだ、遊びたい?でも、9月に近くになるとみんなの心が暗くなるから早めに殺したいんだけど。

・・・まだだよ。
ずーっと、まだだよ。

愛:美織は、重田と結婚したいの?

・・・は?
まぁ・・・ずっと一緒にいたいよね・・・普通に。

ミオ:うん、そうだよ

・・・返信を打つ。
この文章でよかったのか、悪かったのか、わからないけれど・・・。

愛:ふーん。ダメだよ

なにそれ?愛ちゃんが殺すからでしょ?

愛:愛が殺すとかじゃなくて、根本的な問題。美織は愛と結婚するんだよ?

・・・は?
え・・・?音声メッセージ?打てばいいじゃない・・・何よ。

『・・・もういいの?コレ。まぁ、いっか。美織は愛と結婚するんだよ』

・・・何よ。
何言ってるの?馬鹿なの?
レズってやつ?
私が?愛ちゃんと?無理っていうか、嫌だよ。
人殺し・・・

愛:人殺しって考えたなら、言うけど、美織もだからね?同じじゃん!仲間(^-^)

・・・何、顔文字・・・つけてるの?楽しいの・・・嫌だ、怖い、見たくない。

重田・・・。

「美織ーお客さんー」

「え?あ、はーい・・・」


階段を逃げるように降りる。
きっと、今も携帯は音を鳴らしているのだろう。
私が既読するのを待っている。

・・・ヤダな。

ガチャ

「はー・・・え?」

「来ちゃった」

「重・・・田?」

「喋ろう?二人で。お前の落ち着ける空間で」

ほら、私のこと見えてるみたい。
こんなやさしさが好きなんだよ!
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