アイ

〈桜 side〉


美織、大丈夫かなー?
まぁ・・・美織まで死なれたらマジで怖いんだけど・・・。

そう思いながら、私 江田 桜 は、柚とのトークの返信をうっていた。
柚とは、もともと気があって、かわいいやつだ。
身長も似ていて、仲が良すぎるから中学の頃は『双子』と言われたくらい。

桜:でも、怖いよね。悪霊?

そう打ったのは、今、柚とは重田の死んだ理由を話しているから。
重田は、美織が大好きだったのに、死んだのはおかしいと私と柚は考える。
・・・カンは鋭いのよ、私は。

柚:そうだね。

冷たい塩対応・・・だけど、柚はいつもこんな感じだから今さら気にしない。


ブブブ・・・

何?誰?
珍しい。美織?美織でしょ?

愛(2)

・・・田村?
体がなぜか震える。
何、この感じ・・・見ちゃいけない・・・みたいに。

愛(3)

トークの数が少しずつ増えていく。
え、見るべきだよね・・・見ればいいんだよね・・・。
けど・・・体が・・・指が震えて・・・。

愛(4)

え、ただの友達じゃん。
なんで・・・こんなビビってるの?

私は、県で3位の人間なんだから、それくらいでビビらないよっ!!

そう自分に言い聞かせて、私は田村のトークを開く。



・・・は?
送られてきたのは、愛が書いたであろう・・・人の死に方の絵。

1枚目は、首つり。
楽な点は、一人でできること、ダメな点は、死体処理が大変だということ。

・・・何これ・・・。
まだ、あるの?

実際に送られてきたのは、3枚だった。

そして最後のトークで愛は言った。

愛:桜はどの死に方がいいかな?今日中に殺してあげる( *´艸`)愛を怒らせた罰だよ。
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