三日月姫


「ほう?何があったか知らんが、リベルが言うなら大丈夫じゃな。」


信用されてるんだなぁ、リベル。



『三日月姫様の部屋はすでにとってあります。世話係はミルに、衣装係はサリナに任せました。』



せ、世話係!?そんなのあるの!?

申し訳ないよ…自分のことくらい自分でやるのに…




「さすがリベル。仕事が早い。」


『お褒めに預かり光栄でございます。』


「もう下がって良いぞ。」




『失礼致しました。』


「し、失礼致しました。」



そう言って私達は王室を出た。








「ね、ねぇリベル!世話係なんて申し訳ないよ!」


『…世話係といっても、まだここのことをよくわかっていない美月様の教育係…といえばよろしいでしょうか?』


うぐっ、なんか子供扱いされてるような…


「はい…」


『今日はもう何もないですから、ご自身の部屋でおやすみになってください。世話…いえ、教育係を送らせますので。』


『お腹が空いたら係りの者に用意させますので教えてくださいね。』


「はい…」



連れて来られた部屋は白色の家具と木の素材が多く使われている落ち着く部屋だった。


広さも一人にしては大きいけど、広すぎず、いい感じだ。


まだここに来て少ししか経ってないけど…なんか色々あったなぁ。






クローゼットの中にあったハンガーにドレスとマントをかけた。


その後は部屋に付いているお風呂にはいり、ベットの上に綺麗にたたんであった淡いクリーム色のネグリジェに着替えた。


サイズピッタリ…


何でもあるな…この部屋は…




クローゼットには私が普段来ているような普段着が何着か入っているし、ドレッサーにはドライヤー、寝ぐせ直し、櫛など、何でも揃っていた。


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