三日月姫
「次は、あれを壊す。」
と言ってレイアが指をさしたのは、
「か、かかしっ!?」
日本の畑によくいるかかしが2体いた。
「かかし…?あれはインセルという魔法練習用の的だぞ。」
ここでは名前が違うんだ…
「あれをどう壊すの?」
「見てろ。」
するとレイアはどこからか、木の杖をとり出した。
つ、杖って…いかにも魔法っぽい!
レイアは杖を顔に近づけて、目を閉じた。
そして
「…ブラックシュート」
静かにそう言い、杖を一体のかかしの方に出す。
すると、
「う、わぁ…」
黒いたまのようなものがいくつもかかしに向かっていく。
そしてかかしに当たると、
かかしが消えた…
「消えた…!?」
「あれに当たったものは次元の狭間に飛ばされる。そこで消える。」
なにそれ!
すごい…初めて魔法を見た。
ほんとに…あるんだ、魔法は…!
「やってみろ」