三日月姫
「ただいまー!」
3時になった。
今まで私はバッティングセンターに行ってバットを振り回してきた。
ストライクをとって、景品のバットストラップも手に入れたし!
「おかえり美月。」
お母さんが出迎えてくれた。
よかった…さっきよりは元気そう。
「話があるの、美月。リビングに来て?」
…きっと、はなしてくれるんだ。
なにがあったのかを。
これから…なにがあるのかを。
リビングにつくと、父さんがソファーに座っていた。
「ただいま、父さん。」
「おかえり…座りなさい。」
ソファーの前ある机を挟んで座った。
お母さんもソファーに座り、私をじっと見ている。