短冊に綴るラブレター
この何年経っても消えない想いは
きっと叶うこともなく、変化することもなくただ消えていくのを待つだけなんだ。





「着いた!慎也くんも座って書こう!」




たどり着いた場所は地元のショッピングセンター。
毎年この時期に開催されている七夕祭では短冊に願いを書いて笹の葉に飾ることが出来る。





「よし!今年はますます気合いを入れて書くぞ!!」



「慎也くんさ…毎年それ言ってるよね?」



「嘘?まじ?なぁちゃんが言うなら間違いない!笑」




慎也くんは毎年、
自分の夢の事をお願いして大袈裟にお祈りする。




そして私も毎年…
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