妖の王子さま



誰かが呼んでいる。





―蒼子






誰?





―蒼子・・・





とても、切なく儚い声。
大切な声。



心が満たされる声。




この声で呼ばれると、心が温かくなる。
もっと呼んで。




もっと、その声で。





私の名を――――――






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