妖の王子さま



そして笑い合う。





「いい生活は、させてあげられないよ?」

「そんなもの、はなから求めてはおりませんよ」




ただ側に仕えさせてもらえれば。
決めているのだ。


最期のその時まで。





「白玖さまと、共に」





友に。






「残念だったな、蒼子さまといちゃいちゃできなくてー」

「ちょ、ちょっと牛鬼!」





笑顔が増えた。
温もりが。





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