私は、生きてる。
「ご、ごめん。俺、距離感とかよくわかんなくて…まだ、ダメだったよな、近いの…」
シュンとするユウの頭を撫でてゆっくり抱き寄せる。
「大丈夫だよ、皆なら、大丈夫。気にするな」
「うん…うん…」
「あぁぁあ!ユウがなつめっちに抱っこされてるぅー!!ずーるーいぃー!!」
背を撫でるあたしにユウが何度も頷いたとき扉がガチャッと音を立てて開いた。
入ってきたのは赤い髪をした可愛らしい男。
男というよりは男の子、という感じだが。
「ほぉ…ユウ、覚悟はいいな」
続いて入ってきたのは黒髪で凛々しい顔つきの寡黙そうな男。
「まぁまぁ皆落ち着きなってー」
「………チッ…」
更にもう二人、一人はライトブラウンの髪で笑顔の中に腹黒さが見え隠れする男と、輝く銀髪で無言の圧力が恐ろしい無表情な男。
「ほらほらシロも舌打ちしないのー。ユウが怯えてるでしょー?」
ライトブラウンの言葉に銀髪もとい、シロはもう一度舌打ちをして定位置で一人掛けの、大きなソファに腰掛けた。