私は、生きてる。
鞄をガサガサと漁り、何枚か紙を取り出し握りしめるユウ。
「俺…俺…初めて赤点ゼロだったんだ!!」
そんなユウの姿に、柊、亜稀、十流の三人がゴクリと喉を鳴らし、シロは静かに目を閉じた。
しかしユウのそんな言葉に全員がバッと立ち上がった。
それと同時にユウは答案用紙であろう紙を放り投げ、跳び回った。
「ほんとに!?凄いじゃん!」
ユウと共に跳び回る亜稀に、
「やったなユウ!!」
満面の笑みの十流、
「やればできるんじゃんユウ!」
柊も大喜び。
「さすがユウだな」
フッと小さく微笑んでユウを見つめるシロ。
「ふ…」
そんな皆を見てつい、口から笑いが零れた。
「どうした?なつめ」
気づいたシロに首を傾げられてしまった。
「皆仲良いな」