覇狼



『あの女、私が葉月のために貯めてたお金、養育費とか言って全部持ってったし……一発くらい許してよーん…………』



頑張って貯めてたのにね。


ほんとおこだよ私。


その後に貯めたお金は信用できる人に預けてるから心配ない。



「………一発どころじゃねぇな」


「10発くらいいんじゃね」


『えー……いーくんじゃないし拳が保ちません。』


「「いーくん!?」」


「お前、グーでいく気かよwww」


「「いーくん!?」」


「お前らしつこいよ。」


せっかくスルーしてたのに。



『どうせなら骨一本くらい…』


「あとあと面倒だろそれは。」


「くぅちゃん、とりあえず抑えてw」



ひーくんが差し出したのはチュッパ。


さっきとは別の味。



『致し方あるまい。』




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