覇狼
『おぉー。着いた〜』
「当たり前だ。何だこの紙」
『ん?もらった〜ここに来る方法?』
「……………お前………」
「「くぅちゃん…」」
「くぅ…」
「ねーちゃん…………」
「「「「「方向音痴なの(か)?」」」」」
な、なんでそんな……綺麗に揃ってるんだよ
『ち、ちがぁいますぅ』
方向音痴は否定する。方向音痴じゃない!
きーくんが朝、笑いながらくれた。
もう、地図じゃない。
どの道をまっすぐいって、ここを右に曲がる、みたいな?
文字で書かれてる。
『方向音痴じゃ、ないもん』
拗ねるぞ。
「拗ねない拗ねない」
「はい、くぅちゃん」
『ほぉ!!』
差し出されたアメをお口に放り込む。
シアワセ……♥
「なんでも幸せそうに食うなぁ」
「おいしー?」
『おいひぃ』
「ってかさー、行かないの?」
『あっ!いくぅー』
「「「「「////////////」」」」」
顔真っ赤。
なんだなんだ