覇狼
「あ?これ………」
『んー?』
あ…………
『きーちゃんのパンツ…………』
おいてくなよぉぉお…………
「おい、きーちゃんって誰なんだよ」
『きーちゃんは知り合いだよ。まぁ、今日も来ると思うよ。汚いパンツおいてったんだから引っ越し手伝わせる』
「………彼氏なのか?」
『ちがう。あんなの彼氏とか信じらんない!』
「そ、そうか………」
資料はすべて処分したし、きーちゃんの汚いパンツは洗濯機へポイッ。
葉月のためにとっておいた部屋に掃除機をかけて…
「呉葉、あいつら着いたって」
『はぁい』
ちょうど掃除も終わったし、お茶でも用意しますかな。
『春樹春樹っ!!』
「ん?」
『これ好き?』
「お、好き。」
やっぱり。
最初あった時、春樹からこのお茶の匂いがしたんだよね。
「よくこんなのあるな。お、これもある…」
『凝り性なんだよね。このお茶飲むと落ち着くの。』
チーン
『あ、来たね』
「お、おじゃまします」
「すごいねーくぅちゃん」
「間取りが春樹と逆だ」
「ねねねねーちゃん」
『大荷物だねぇ。ここ、葉月の部屋ね。それから、カードキー。』
「お、お、おぅ」
『とりあえず、荷物置いておいで』
「ただいまー」
『ちょっと!パンツ!!』
「わりーわりー。家帰ったらなくて焦ったわwww」
『汚いよもう!洗濯機に投げといた!』