覇狼



「ま、桝田さん………?」


「5代目…………」



「あ………なに?もう関わっちゃってんの?」


『あのね!覇狼だったの!』


「探してた弟がか?」


『そうそう』


「ねーちゃん、この部屋俺使っていいの!?」


バタバタとリビングにくる葉月を見て、きーちゃんが固まる。


固まったきーちゃんを見て、荷物を置きに行っていた3人が固まる。



カチンコチン



「葉月、が?弟?」


『うんうん!って、お知り合い?』


「え、ご、ごだいめ………」


「りじちょーだ〜こんにちわー」


「おー、こんにちは。で?なに?俺を呼んだ理由は」


『葉月の引っ越し手伝え。パンツのお詫びに』



全く…………せめて洗濯機にいれてよ………


なんで資料の下にあんのよ………


「あのっ!いや、俺達でやりますから!!」


「ちょ、くぅちゃん!なに言ってんの!?」


『なにが?』


なんでこの人たち、こんなに慌てふためいてんの………?


「そりゃぁ、俺が先代様だからだろうよ」


そんなん関係あるかっ!


「大アリだよ!?」


いーくんはエスパーさんですか


「くぅちゃん、声に出てるからね?」


「とりあえず、俺達でやってくるから……」


あら、行っちゃった………



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