覇狼


『毅一、コーヒー』


毅「ほら」


にしても、何だその顔は…………


毅「紅、それ以上脱ぐなよ」

『はぁ?』


毅「呉葉の、体だ」


『チッ………わーったよ』



暑いのに………


ってか、覇狼ってなんでこう、美形揃いなんだよ腹立つな


紘「どういうことですか?」

葉「ねーちゃんじゃねぇの?」


『んー……俺は、紅。呉葉のもう一個の人格?』


春「……さっきは、助かった。ありがとう」


『おー。俺は、呉葉を守る人格だ。呉葉のタイセツはちゃんと守ってやるよ』


蓮「紅くん、これいる?」

『あ?あー、俺、甘いの嫌いなんだ。呉葉にやってくれ』


伊「なぁ、俺達の名前とかってわかんのか?」


『わかんねぇよ。記憶の共有はされねぇんだ。だから、お前が呉葉の弟だってのもわかんなかった。』


葉「紅は、強いんだな……」


紘「くぅちゃんって、ケンカできるの?」


『できねぇよ。あいつは優しいからな。代わりに俺がいる。まぁ、呉葉の体でやってるのは間違いねぇ。あ、そうそう。呉葉、このあとしばらく寝てっから』


春「なんでだ?」


『俺にとっちゃただのケンカだけど、呉葉にしてみれば慣れない動きだし。疲れんじゃね?』


おい、呉葉。

交代だ


"はぁい。ありがと、紅。"


あぁ。


『じゃぁ、な。俺も疲れるから、あんまり呉葉を危険な目にあわすなよ』


春「あぁ。」



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