覇狼
春「要件は済んだな。呉葉、行くぞ」
『えぇ!もう?』
春「葉月、倉庫でお前を待ってるって言ってたぞ?」
『うぅ…………』
樹「また、春樹がいない時いつでも来い」
京「連絡先、入れといたから!いつでも連絡しておいで」
春「チッ」
なんで俺がいない時なんだよ、とかブツブツ言ってる春樹に担がれて、和室を後にした。
樹「二人が会ってたとは……」
京「見た?春樹のデレデレ感。」
樹「娘を嫁に出す気分。」
京「うまく行けば、くぅはうちの娘ね。」
こんな会話がされてるとは知らず。
帰りのバイク。
春樹に出会えてよかったな。
あの二人の息子ってだけで、運命感じちゃうよ。
今の覇狼に出会えてよかった。
そんなことを考えながら、無意識に春樹の腰に強く抱きついた。