覇狼
雄「えっなに、姫ってくぅなの?」
『ふんっ』
そっぽを向くと、さっと差し出されたチョコレート。
雄「ほら、くぅ。話してくれるよなぁ?」
『うぐ………』
な、なんて奴…………チョコレートで私を釣るなんて…………
『致し方あるまい。』
雄「よしよし。」
伊「………つられんのかよ……」
………………………………。
雄「はぁ!?葉月、お前弟なの!?」
葉「あっはい!」
雄「そっか〜弟か〜」
葉「ちょ、うりうりしないでくださいよ!」
セットが崩れる!!なんて騒いでる葉月とゆうくん。
『ゆうくん、時間大丈夫?』
雄「え?あっ!あぁ!!!!やっべー!じゃ、紘人!その日程で頼むわ!」
帰りがけに私の頭をポンポンしてダッシュで倉庫を出るゆうくん。
慌ただしいなぁもう………
春「総会の日程か?」
紘「そう。それがまた急でさ。」
あー、もうそんな時期かー………
急なのはいつものこった。
伊「お前、なんでそんなこと知ってんの?」
『へっ?』
伊「もう、そんな時期かーって言ってた今」
『あはははは。』
思ったこと口に出るクセ、治りませんなぁ。
『まぁ、近々わかるよ。うん。』
総会なんてやったら余計、ね。