覇狼



『ふんふふーん♪』


春「随分、ご機嫌だな?」


『あっ!春樹だ〜聞いて聞いて!明日ね!ナオとお買い物!』


春「あ?」


菜「悪いわね。くぅ、借りるわよ」


春「チッ」



紘「どしたの?」


菜「っ!!」


紘「あれ、一ノ瀬?なになに」


春「明日、買い物行くんだと」


紘「あぁー…取られちゃって拗ねてんの?」

春「あ?」



ナオは、ひーくんが名前呼ぶだけで、なんか傷ついた顔する。


二人の間に何かがあったのは、間違いないんだろうけど。


それにしてはひーくんが普通すぎる。


春樹に頭をポンポンされて、二人は教室を出てった。


まるで、あとでな?って言われたみたいだ。


菜「いい、なぁ………」


『ん?』


菜「………なんでも、ない。」


『ねぇ、知ってる?狼って、意外と一途なんだよ。』


菜「は?」


『ふふっなんでもなぁーい!』


覇狼の人って、一途な人が多い。


だからね、きっと大丈夫なの。


< 77 / 113 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop