覇狼



あ…………縄解けた………


部屋が真っ暗でアイツは気づいてない。


早く出ろよ、何やってんのコイツ



「さぁて。そろそろ行こうかな。」


うん早く行け。



男が部屋を出て行くと、一気に騒がしくなる。


ケンカ……はじまったかな…………



"俺、出るか?"


もう少し待って。

まだ、足しかほどけてないの。

"了解"


ケンカの途中で解いてもらおう。


ドアを開けると目の前は喧嘩してる人で溢れてる。


伊「あっくぅ!」


蓮「ありゃぁ〜助ける前に出てきちゃったねぇ笑」

春「チッ」


出てきちゃダメでしたか…………


「なぁにしてんの、姫。おとなしく捕まってなきゃ〜」


キモチワル………


『触んないで。』


ガッ


ったく………腕解けない…………


これは、降りるしかない。


『ひーくん!ごめん、ナオ一緒じゃないの!行って!』



柵から飛び降りて、数人を撃退しながら言う。

ひーくんは焦った顔で慌てて上に上がる。


うまく、いくといいな。



『ごめんおれんくん、解いてくれない?紅出てこない』


蓮「はいよ〜」


紅。


頼んだ。



"おぅよ。"



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