闘争少女【後編】完
トントン___
すると誰かに肩を叩かれ振り返る
「わっ;わりぃ〜イスズ!!!」
『…………………』
「いや〜、起きて時計見たら
ちょうど待ち合わせ時間と同じで
ビックリしたぜえ(笑)ははは(笑)」
『……………………』
「イ、イスズ…っお、怒ってる?」
そこに立っていたのは
赤髪の男…アカツキだった
遅刻の原因が寝坊で
それを笑って誤魔化そうとしているが
さっきから一言も喋らないイスズに少し焦りをみせている
「いや!ほんとマジでごめんって!!!
この通り!!!この埋め合わせは……っ!」
『そんなの………要らねーよ!!!
つか、お前よくそんな人前で土下座できるな!
はっ…恥を知れ!恥を!!!』
「はぁ?!
イスズ、お前がなんも喋んねーで
怒ってっからだろーが!!!あぁん?怒」
『ちっ…誰が怒ってるって言った!
私は一言もそんなこと言った覚えはない!
お前が勝手に土下座したんだろ!!!』
ザワザワ_____
”えー、なにあれカップルの喧嘩?”
”こんな日に喧嘩とは災難だなww”
”恥ずかしくないのかしら…ねー”
だんだん周りの人達が
イスズ達を横目に何やらヒソヒソと話しだした
「………っ(汗)」
『…………(睨)』
そんな状況にマズイの気付いたアカツキ
でも、イスズまだそんなアカツキを睨んでいる
「はぁ…ほんと悪かったって……
イスズの好きななんか甘いもんでも
先に食べてから行くか?」
『…(睨)……っ!?』
「今日付き合わせたお礼ってことで」
『……わかった、許す…行くぞ』
イスズは”甘いもの”に弱い
すんなりとアカツキのことを許しそのまま
スタスタ__と前を歩いていった
「……そんなに甘いもんが好きなのな」
前を歩いて行くイスズの姿を見て
アカツキがさっきとの変わりっぷりに唖然とした