闘争少女【後編】完
35#その少女、招宴
ピーンポーーーーーン
「はい…」
広い部屋にチャイム音が鳴り響く
あまり乗り気ではない声で
インターホンに返事をする男………
プツ__
「ヤッホーーーーー!!!シロ!
来てやったぜー!早く上がらせろー!」
「はぁ……上がれ馬鹿」
「はっ?お……っ!」
ブチ__
インターホンの小さいモニターに
アカツキの顔が半分以上映り込んでいた
しかもいつも以上にテンションが高い…
シロはさらにダルそうにため息をつき
冗談半分でアカツキを馬鹿呼ばわりした
ガチャ___
「お邪魔します」
「お邪魔しまーす」
「悪いなシロ、お邪魔するよ」
「お邪魔します、シロくん」
『…お、邪魔します………』
「おーーーい!シロ!
なんで今さっき俺に馬鹿っつったー?あぁ?」
玄関を開けると
そこにはお馴染みの顔がズラリ……
「シロくん今日はありがとう♪♪
ごめんね、なんか無理言っちゃて……」
「全然いいよ
俺もだいぶ誰かを
家にあげたの久しぶりすぎて…
まぁ、楽しんでって(笑)」
横でリノとシロの会話を聞いていたイスズ
『(誰かを家にあげたの久しぶりって…
この間、私をあげたのは一体……)』
「ほんじゃ始めますかーーーーー!?」
大きな声(アカツキ)と共に
シロの家でクリスマスパーティーが始まった