闘争少女【後編】完
「なんだよ、あいつら…
急に態度変えやがって………」
『……………………』
「ほら、俺が送って
やっから早く終わらせるぞ」
『うん……』
こうして残りの洗い物を3分程度で終わらせた
イスズは帰りの支度を始める
といっても上着を着るだけ………
あとのカバンはいつものリュックなので
背負うだけだ
そして再び辺りを見渡す……
先ほどまでテーブルには
ピザやケーキなどの食べ物、飲み物
そしてカードゲームなどの娯楽グッズで
散乱していたのが
今ではスッキリと最初に来たときと
同じ景色になっていた
「準備できたか?」
『あ、うん……大丈夫』
「じゃあ行くか」
そう言ってイスズもリノ達に遅れ
約30分後にシロ宅を後にした…………
12/24、まだ真冬とは言い難いが
ほとんど暑さの欠片もない風も空気も
ひんやりした夜の道を2人は歩いていた
「………寒くねぇか?」
『…ん、大丈夫』
家を出てからここ5分くらい
一切会話をしないで歩いていた2人
ブオォォォォ〜〜
『〜〜〜〜っ!!?』
すると急な強い風が2人を襲う
『くしゅん、……』
「………………ふっ(笑)」
『わ!、笑うな!!!』
「だって…寒くねぇって言った矢先に
くしゃみすんだもん、そら笑うだろ…」
『うっ、……///』
イスズは首まである上着に
鼻から下を隠して少し恥ずかしそうに埋めた