闘争少女【後編】完
緩まれたかと思えば再び腕に力が込められ
ギュっと抱きしめられる
『シロの…クリスマスッ…プレゼント
渡すの忘れた、から……』
「…………」
『しかもシロん家に………』
イスズはそうシロに伝えた
「んだよ……」
『え?』
「そんなことで急に走りだしたのかよ…」
『そんなことって……私はっ;!』
「だったら自分で行動起こす前に
ちゃんと言えば止めることだってできたろ
止めなかったら
死んでたかもしれねーんだぞ?」
『……そ、れは(俯)』
シロの最もな意見に
何も言い返すことができず俯くイスズ
「ほら……」
立ち上がったシロがイスズに手を差し伸べる
その手にそっと手を重ねたイスズは
シロに引っ張られるように起き上がった
『ごめん、なさい……』
「もう0時前になんな…
このままお前ん家まで送ってやる
だからそのプレゼントやらは諦めろ、な?」
と、自身の左手首にしていた
腕時計を見ながらシロはそう言った
でもイスズは納得いかなかった