闘争少女【後編】完
「んで、こんなとこで…」
『zzz……』
イスズを起こそうと頬をつねってみた
『ん…にゃ』
「ほんとお前は猫かって(笑)」
イスズの反応に思わずツッコンでしまった
起こすのは何か可哀想だと思い
床からソファに移動させてやった
「相変わらず軽っり〜な、何食べてんだよ」
『zzz…』
もう一度、今度はつねるのではなく
頬を優しく指でさすってみた
『ん〜〜』
やはり猫みたいに喉の奥を鳴らすみたいに
鬱陶しそうな声をあげ顔まで毛布に覆い被さる
「はいはい…気が済むまで寝てろ」
最後は毛布から頭だけが
出ているところを撫でてそう呟くように
少し冷めたコーヒーを口にした
「いろいろ気使わせちまったせいかな…」
シロは昨日の事を思い返したのだった