闘争少女【後編】完



『……?』

「分からないのも当然
ワタシとアナタは会ったことがないのだから」



目の前の奴は体格が
女か男か分からない黒いフードマントを被った
人物だった




『名前を名乗れ……』

「うっひひひひひ…
マルボロ…ワシタカ……魂を喰った、お前
今度はこのワタシが相手……」

『?!……っなぜそれを知っている!』

「ニヒッ(笑)」




全体が暗く奴の顔は見えない
でもその声、オーラで危険な人物だと感じる


どうしてマルボロ、ワシタカと
闘ったことを知っているのか……


もしかして……




『お前……』

「1/18……神が降りてくる」

『は?』

「お前を倒せと言っている
そしてその日…このワタシが神となる」





何を言いだすのか
神がどーたらこーたら……こいつは
今まで奴らとは違い
とんでもない人物なのかもしれない
イスズはより警戒心を抱いた




「神に幸福を……ニヤ(笑)
お前の魂はこのワタシが喰う…

待っていろ、その日まで……

三年……使者フシチョウ…さらば」




それだけを言い残し
その奴はマントを大きく振り消えていった




『フシチョウ……
三年組の残りの1人、アイツが…』




イスズはさっきまで立っていた
フシチョウの辺りを見渡した






テッペンへの道がまた
着々と進んでいこうとしている





この勝負を勝てばやっと……


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