闘争少女【後編】完
次の日の放課後
リノにはイスズから当分一緒には帰れないと
伝え、リノそれを理解してくれた
『( もう日にちがない…… )』
イスズは学校の
最寄り駅から5つ離れた場所に来ていた
特に目的があって来た訳ではなく
ただ誰も知らない所に1人でいたくなった
どうすれば今より強くなれるのか……
もっと自分にスピードがあれば
もっと自分に力があれば…と考えれば考えるほど時間は過ぎてゆく
そんなイスズは駅を降りて
ただフラフラとどこかを歩いていた
すると少ししたところに
細いコンクリートの道の先から
棒か何かがボコ_ボコと叩く音が
小さいが無数に聞こえてきた
それは金属音でも物音でもない…
イスズ迷わずコンクリートの道を進んだ
そこには………
【関係者以外立ち入り禁止】と
書かかれた看板が傾いており
古びた網のゲートが破られていた
ここに誰かが居るのは間違いない
そう思ったイスズはすかさずその
立ち入り禁止域に入っていった