闘争少女【後編】完




「で、しかもなんだルス話してみろ」

「その女…っ「あの向こう側にいる女」」

「!?え、シキそれってほんと?」






ルスの言葉に被さるようにシキがそう言った






「お前、さっきの事で拗ねてるからって
そんなじょ……っ」

「冗談じゃないっすよ……
俺、眼はいい方だから…
確かにこの前見たスネークと闘ってた女は
向こう側の屋上にいる”聖華の女”だ

しかも美少女の方じゃなくて
”微”少女の方だ、長ぇ〜髪したあの女」






喋り方が変わるシキ
普段とは違いとても真剣な面持ちとゆうことがわかる


全員向こう側の屋上を見る


顔ははっきりとはわからないが
特徴的な黒く可憐な長い髪が風で揺らいでいた





「聖華女子って……嘘だろ」

「ソラルさん…
僕も見ました、その女が着てた制服
確かに聖華女子の制服でした
嘘なんかじゃないです」


「俺は今さっき確信した……
まさかこんな近くに有名人がいるなんてな
どうします?今すぐにでも始末しますか?」


「やめとけ」




そんな3人の話しを静かに聞いていたサドは…






「とりあえずこのことは
カロクにも報告をする、上からの指示が
出るまで手を出すのは禁止だ
わかったな、お前ら……今日は解散だ」


「「「はい……」」」





再び4人は
聖華側の屋上にいるある女を見つめた




そんな事が話されているとは知らず
小さな華奢な身体をした少女の後ろ姿……








もう時期
彼らと直面する日が徐々に近ずいていた

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