闘争少女【後編】完



「おい!!!
お前等、相手してやれっっ(ニヤ)」




大きな声で誰かを呼ぶ男

するとドアから一体どこに潜んでいたのか
10人程の弟子と思われる男達がイスズの周りを囲んだ





『………(タチの悪グループみたいだな)』


「じゃあ、はじめよーか(笑)」


『その前に…その人の解放が先だ
その後たっぷり相手してやるよ……』


「わかった」





と、言ったリーダーの男は
倒れていた男性を立ち上がらせ
イスズのいる方にボンっと軽く投げた





「…………ぅっ」

『大丈夫ですか?
ここから出たら誰でもいい…
人が居たらすぐに救急車と…警察を呼んで下さい、いいですね?
安心して下さい、私が貴方を助けます』


「(コクコク)」

『さぁ、早くここから出てっ!』




最初はヒソヒソと男性にしか
聞こえない声でそう告げると男性は
喋れないくらい気力もなく頷き
イスズの最後の掛け声でその場から逃げていった






『さぁ…はじめようか、野郎共(ニヤ』





その合図と共にイスズを囲んでいた
10人程の弟子達が一斉に襲いかかる





ドカッ_ボコ_ガン

ダン__ガンッ_ガンッ!





瞬く間に相手を倒してゆく
床に倒れていく者、投げ飛ばされていく者


ほんの10分で残り3人となった



「ちょっと甘く見過ぎてたな…
ここまでとは……おい、お前等っ!」

「「「へいっ!」」」




リーダーの男の声を合図に
イスズは思い動きを止める
その隙に後ろから1人に両脇を押さえられ
他の2人には両手首を押さえられてしまった




『……っく;』



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