闘争少女【後編】完

コンコン＿＿

ガラガラ＿＿




『あ……』

「……おま、安静にしとけって
言われてんだろーが！馬鹿かお前は！」



ゴンッ！



『…痛って（涙）
何も殴ることないだろっ！！！

気分転換に外の
空気吸おうと思っただけだ！』


「それでもダメなもんはダメだ！
お前は人が見てねーと思ったら
ちょこちょこどっか居なくなりやがって！
探す俺たちの身にもなれっ！」





イスズは今、
病院での入院を命じられており
その病院の見舞いに来た
ワシタカに叱られている状況だ


話の内容で分かる通り
何回かワシタカはイスズの病室に来ているよう





『…睨（ムスー）』

「あ？んだその目は……
そんな態度とってっと教えてあげねーぞ！
俺に習いてーんだろ？闘い方…」

『え、なんで？……前に』

「気が変わったんだよ…

あの日お前が帰った後
珍しくマルボロが俺んとこに来た
多分、俺と会ってたと感づいたんだろうな
俺もなんでかわかんねーけど
マルボロにお前が俺に言った話を話した」




ワシタカは
落ち着いた様子でイスズに語りかける




「そしたらさ最初はあいつも
教える筋合いねーだろって言ってたんだけど

でもあいつお前の強さ認めてたんだよ」

『！！！』

「俺もビックリしてさ（笑）
あのマルボロがだぞ？自分以外の奴を
下に見てきたあいつが……

それから1日考えてみることにした
そしたら次の日あんな事が起きてさ
まさかお前を助けるハメになるなんてな」

『……………』




イスズは静かに話を聞いている


そしてワシタカは決定的な証言を
イスズに向けて話した