闘争少女【後編】完
「でもあの時、分かったんだ……
どうして周りがお前みたいなやつを慕うのか
お前はさ、誰かが危険な目に遭ってたり
不利な状況だとしても助ける…
男でもねーのに
そんな小せぇ身体で自分よりデカイやつ
倒して、発言もすげーこと言うし……
俺もお前のそうゆうところに
尊敬つーか認めざる終えねー所があるのかなって」
『ワシタカ……』
「お前と戦ったときもそーだよ
俺に真正面にあんなこと言ってくれて
すんげー刺さった(苦笑)
だから仮じゃねーけど
お前に俺の闘い方教えてやる」
その言葉にはワシタカの本心が出ていた
そしてイスズとワシタカの間に
少しだが距離が縮まったような気がする
『……あ、りがと
よろしくお願いします……?』
「?じゃねーよ、お願いされて当然だ
つーかお前、日にち
あと2日しかねーのわかってんのかよ」
『……忘れてた』
「はぁ……」
イスズの少し抜けたところに
しばし呆れたワシタカだった(笑)
「退院したら覚悟しとけよ」
『わかってるよ』
こうしてイスズは無事に退院した