闘争少女【後編】完
シャリン__
右手首に繋がれた鎖が外れる音
『シ……ロッ…』
イスズは先ほどの人物の名前を呼ぶ
「結構食い込んでるな……
力尽くで外そうとしたろ?」
『身動き取れなかったから
こうするしか、なかった…ごめん』
「女なんだから少しは考えろ
跡になったらどーすんだよ、全く…」
『ごめん……』
イスズの右手首の傷口を見ながら話すシロ
なんだかんだ
イスズを一番に心配しているのはシロで
いつも手当してくれるのもシロだ
「……………………」
『……なんか、機嫌悪い?』
「は?んなことねーよ」
無言でイスズの右手首に
包帯を巻いていくシロはさっきから
何も話さず無言まま
その違和感にイスズはつっこんだ