闘争少女【後編】完
『だって…
さっきワシタカに対してアタリきつかったし
しかもなんで知ってるの?』
「イスズがそう感じたってだけだろ
俺はなんとも思っちゃいねーよ、アイツに
そんなもん感でわかる何かあったかくらい」
あの場所(2年教室)に
ワシタカが居る自体
何かあったとしか思えないと
シロは感づいていたのだ
『……………………』
そこからイスズは
何も言い返せず黙ってしまった
「言いたいことはそれだけ?
勝手に敗北者と仲良くしていい気なもんだな」
『………っ!?』(ズキ)
シロの発言に
イスズ信じられないといった顔をする
そして立ち上がったシロは
ベットに座ったイスズに近づき押し倒した
「あんま他の男と馴れ馴れしくすんな
胸糞悪ぃ…なんかあったら俺に言えいいな」
『っ;』
と、どこか余裕がなさそうな声で
イスズの耳元で囁いた
イスズも突然のことで
声を出そうとしたが喉につっかえる
そして何事もなかったかのように
シロは優しくイスズをベットから起き上がらせ
「送ってく…」とだけ言い
早々と保健室を出ていった……
イスズはその姿をただ
黙って見つめることしかできなかった