闘争少女【後編】完




外は風ひとつない空っからの空気

屋上には2人の人影が並んでいた……






「……イスズ、何か言われたの?」


『ちょっとした注意とゆうか
私あまり評判が良くないみたい…』


「……そっか。
でも仕方ないよ、いろいろ怪我とか
その事ちゃんと言った?」





最初に話を
切り出したのはリノからだった
呼びだされたイスズ事を
とても心配しているようだ





『ううん…
なんかシロ達と絡んでるのバレてるみたいで
まぁ、本当のことだし
言い訳しようがなかった…』


「そんな!」


『学校は名が命だし
生徒1人失おうが関係ない……

だから私はいつ辞めたって言いって』






イスズはリノに何を話したか全て伝えた




聞いていたリノは
当然のことながら驚いていた





『ごめんね、こんな私で。
いずれは覚悟してたことだから
特に驚きはなくて……

今後もっと学校に来れなくなるけど
大丈夫だから…心配しないで?』



「……イスズ(涙)

私はイスズを信じてる……
戻ってきてくれるって
でも無理だけはしてほしくないの
ここは私が守ってるから
だから…心配しないでっ!!!」




涙を見せるリノにイスズは胸をうたれる



今まで迷惑をかけてきて
支えてくれた大切な人
今後ほとんど顔を
見ることができないと思うと辛い…





『ねぇ、リノ今日時間ある?
久しぶりに2人で甘い物食べに行こう』


「え……行きたいっ!!!
いっぱい遊んでたくさん食べよ(笑)」


『うん(笑)』







今度は笑顔になるリノ
イスズはリノの笑顔が好きだ







この笑顔をイスズがいなくなっても
笑っていてほしいと願うばかりだった





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