闘争少女【後編】完
バタン___静かになった生徒会室。
「いいのか?シキで…」
「なに、不満か?
先陣を切るなんて勇気のいることだ
お前が行けと言われたら行くのか?」
「……すまん」
「まぁ、大丈夫だろ
シキさえ勝てば俺たちは何もしなくていい」
再びサドは視線を窓の外に向ける
一体何を考えているのか……
その姿を見つめるソラル、ルスには
わからなかった
この後、生徒会幹部は一旦解散し
サドはある人物に会いにいくために
屋上へと向かっていた
ギイィィィ_____
屋上の扉を開けて目に入る人影…
漆黒の髪… 理想的な体型…
見るもの全てが完璧な人間…
そしてこの学校の頂天に君臨する最強の男…
「ごめん、待たせたなカロク」
「………………」
「もう…知ってると思うけど
とうとう俺たちも戦う時が来たみたいだ」
「………………」
相変わらず無口で
聞いてるの聞いていないのかわからない
「カロク……申し訳ないけど
これは俺の推測でしかない、でも…
あの女、イスズと名乗るあの女と
カロク…お前とはどういった関係だ?」
「……………………」
「しらを切っても無駄だ
俺はこの目で見た、なんかいもお前が
あの女と絡んでいるのを……
このテッペン争いは
お前があの女を使ってヤらせてるのか?」
さっきからシドばかり話していて
カロクはその話しに答えようとはしない
少しイラついているサドは
口調がどんどん荒くなっていく……
それでも何も答えようとはしないカロクに
我慢できず、突っかかろうとした瞬間だった